先日たーぼっくさんのツーリングに参加させて頂いた時に無線機を使ったヘッドセットの
接続を実際に試すことが出来ました。
今回はその時の第一印象と課題についてまとめてみました。
現在の機器構成と接続方法
機器構成と接続方法 |
KTEL製のトグル式に変更したぐらいです。
各機器の電源供給方法
・SR10(双方向無線機用Bluetoothアダプタ)
内蔵バッテリーで駆動
・VX-8D(無線機)
付属の電池パックFNB-101Liで駆動
・MOTO GPS RADAR LCD(レーダー探知機)
zumo660専用クレードル電源ケーブルから分岐
各機器の電源供給に関しては基本バッテリー駆動にしています。
唯一車載バッテリーから電源供給しているのはレーダー探知機だけです。
レーダー探知機の電源に関してはGPSナビ専用の電源コネクターがGSに用意されて
いますので、そこから分岐しました。
またデイトナのレーダー探知機(MOTO GPS RADAR LCD)はミニUSBによる5V電源供給
のみなのでファインパーツジャパン製のUSB電源12V/5V変換ケーブルを途中に接続
しています。
バイクに実装した時のファーストレビュー
使用条件)
・使用時間=約6時間
GPSロガーから算出した走行時間
・無線機の設定と送受信
送信出力はL3でスピーカーの音量は30に設定。
受信の方が多く、送信は少な目で、時々会話する程度。
・音楽は走行中常時再生
zumo660からA2DPでB+COMと常時通信していました。
・レーダー探知機はオールオンモードで使用
警告アナウンスが頻繁にSR10を介してHFPでB+COMが受信していました。
・iPhoneの接続
今回はSR10とBT接続のみで発信と着信はありませんでした。
①各機器のバッテリーの消費量
SR10のメーカー公称通話時間は12時間ですがバッテリー残量の警告は今回は
ありませんでした。またVX-8Dに関しては標準電池パックFNB-101Liを使用しま
したが残量のメモリは全く減りませんでした。
SR10はバッテリー残量が僅かになって充電が必要になると赤色のLEDが高速で
点滅しますが今回はそんなことはありませんでした。
またVX-8Dの送信出力はHI(ハイパワー)ではなくL3に設定しています。
スピーカーの音量はMAX32に対して30と大き目に設定しています。
時々会話する程度で残量表示のアイコン(3本柱)は全く減りませんでした。
今回のような使用条件であれば各機器ともバッテリー駆動で全く問題ありません。
この調子なら丸一日使っていてもバッテリーが途中で切れることはないでしょう。
どちらかというとB+COMの方が心配です。音量を上げて音楽や音声を常時
流しているのでバッテリーの消耗が早いと思います。また2011年4月購入ですので
丸3年経っています。そろそろバッテリーの寿命も気になるところです。
一応モバイルバッテリーを携帯しているので昼休みの休憩など充電はできるように
準備しています。
②各機器の通信チャンネルの安定性
SR10(双方向無線機用Bluetoothアダプタ)に関して
実際に使って見て気になったのはハンズフリーチャンネルのタイムアウト時間です。
無線機やレーダー探知機からの双方向通信がなくなると自動的にHFP接続を切って
ハンズフリーチャンネルを閉じてくれますが、この時のタイムアウト時間の3秒間は
無音になります。タイムアウト時間はセナブルートゥースデバイスマネージャーという
ソフトを使って変更できますが既に初期値の5秒→3秒に変更済みで設定範囲は
下限が3秒になっていますので、これ以上短くはできません。
感覚的にこの無音の時間が次のアクションへの待ち時間と勘違いしてしまって
送信を待ってしまう傾向があります。
実際にはタイムアウト時間中に新たに信号を感知するとちゃんと双方向通信して
くれるので会話の頭が途切れて聞こえないとか送信できないということは
ありませんでした。このタイムアウトの無音は暫く慣れが必要です。
タイムアウト時間の3秒が経過すると「ピーッ」というビープ音してそのタイミングで
B+COMはハンズフリーチャンネルが開放されて、zumo660とA2DP接続して
いるオーディオチャンネルに自動的に切り替えてくれます。
因みにSR10は無線機やレーダー探知機、iPhoneからの双方向通信が重なると
音声は全てミックスします。
iPhone使用中であっても無線機やレーダー探知機からの音声はミックスされます。
今回のツーリング中に電話が掛かってくることはありませんでしたが机上テストで
確認済みです。
その他、無線機の送信についはタイムラグはありませんでした。
SR10に接続しているPTTスイッチを押してから直ぐに話していますが今のところ
皆さんから会話の頭が途切れるという指摘はありません。
一度だけSR10のハンズフリーチャンネルが開きっぱなしになって、暫く気付かず
皆さんに迷惑を掛ける一面がありました。
SR10はPTTスイッチをダブルタップすると手動でハンズフリーチャンネルを開閉
できます。恐らくPTTスイッチを操作した時にスイッチを誤って2回タップしてしまい
チャンネルが開きっぱなしになったのではと思います。
私もうっかりしていて無音のままで音楽が再生されていないことに気付くまで時間
が掛かってしまいました。
SR10を見ると青色のLEDが連続点滅しておりハンズフリーチャンネルが
開いたままになっていることに気付いた次第です。
この場合はもう一度PTTスイッチをダブルタップして手動でチャンネルを閉じて
やれば、それ以降は元通りにチャンネルを自動的に開閉してくれます。
ヘッドセットとのBT接続が正常でチャンネルを閉じている時は青色のLEDが
ゆっくりと点滅していますので、それでチャンネルの状態を確認できます。
B+COM(インカムSB213.EVO)に関して
走行中はzumo660で音楽再生してA2DPでB+COMのオーディオチャンネル
から音楽を聴いています。その状態からSR10が無線機やレーダー探知機、
iPhoneから信号を感知するとSR10はハンズフリーチャンネルを開いてHFPで
B+COMと双方向通信を始めます。
B+COMはHFP接続されると音楽はカットしてSR10からの双方向通信を優先
してくれます。このようにツーリング中はB+COMのオーディオチャンネルと
ハンズフリーチャンネルが頻繁に切り替わっていましたが特に問題はありません
でした。切り替えもスムーズで途中で固まってしまうということはありませんでした。
一つ気になったのはHFP接続している時にオーディオチャンネルの音楽はカット
してくれますがzumo660の音楽再生を一時停止してくれません。
よって会話が一段落したところには、さっき聴いていた楽曲が既に終わっていて
次の楽曲に変わっていたということはしばしばありました。
この辺りはB+COMとSR10の相性のようです。
SR10を使われている他ユーザーの方のブログで確認すると同じSENAから
発売されているヘッドセットSMH10を使えばHFP接続している最中は音楽再生を
一時停止してくれるそうです。
この辺りの気の利いた作り込みはSENA製品で揃えることで利便性が向上する
というセールスポイントになっているのかも知れませんね。
③電源投入時のBT接続の安定性してくれますがzumo660の音楽再生を一時停止してくれません。
よって会話が一段落したところには、さっき聴いていた楽曲が既に終わっていて
次の楽曲に変わっていたということはしばしばありました。
この辺りはB+COMとSR10の相性のようです。
SR10を使われている他ユーザーの方のブログで確認すると同じSENAから
発売されているヘッドセットSMH10を使えばHFP接続している最中は音楽再生を
一時停止してくれるそうです。
この辺りの気の利いた作り込みはSENA製品で揃えることで利便性が向上する
というセールスポイントになっているのかも知れませんね。
各機器のペアリング後のBT接続に関しては、電源投入の順番に関係なく大体
上手く繋がっています。希にヘッドセットやiPhoneと繋がらない時がありました。
SR10には2つのLEDが付いおり青色のLEDではヘッドセットとのBT接続状態
とハンズフリーチャンネルの開閉の状態を確認することができます。
赤色のLEDでは携帯電話とのBT接続状態と通話中の確認ができます。
この2つのLEDの点灯状態を確認することでSR10とB+COMの接続状態を
視覚的に確認することができます。
正常に接続していればどちらもゆっくりと点滅を繰り返しています。
もしそうなっていなければPTTスイッチを一度ONすることで接続をリトライして
正常化してくれます。
その他、SR10とB+COMの通信距離ですがバイクから10m以上離れても
正常に接続されていました。実用でどれぐらい離れたら通信が途絶えるか確認
していませんが自宅でテストした時にはSR10を部屋に置いたままでヘッドセット
とテスト用の無線を持って自宅の玄関を出てから少し離れた所で途絶えました。
扉や壁など障害物があってもSR10とB+COMの通信距離は結構あるという
印象です。
一度BT接続が途絶えるとSR10の青色のLEDが点灯したままになるので
その状態からPTTスイッチを一度ONしてやれば再接続してくれます。
ノイズに関してはレーダー探知機の電源をバイクの車載バッテリーから給電した
ので、そこからノイズの廻り込みがないか心配していましたが全く問題は
ありませんでした。BT通信の品質は良好でとてもクリアーでした。
以上の通り、総合的に判断するとSR10とB+COMの接続は非常に安定して
おり、また接続が途切れたとしても各機器の電源を入れ直す必要がなく、
PTTスイッチを押すだけで確実に再接続してくれるので安心して使えるという
印象です。
④今後の課題
・スピーカーの取付方法
現状はヘルメットの内装内側に潜り込ませているだけなので振動で位置がズレ
てきて最後の方は会話が聞き取り難い状況でした。
ソロで楽曲のリスニングだけならあまり気になりませんでしたが
会話するとなると外部からの騒音もあるので、少し位置がズレただけで
会話が為難くなることを実感しました。
・レーダー探知機のモード設定の見直し
現状オールオンモードなので警告のアナウンスが多すぎました。
色んな情報が入ってくるので、それはそれで便利だと思いますが無線を使って
会話するとなるとアナウンスとかぶってしまってうっとしかったです。
無線を使う時は必要最低限のモードに設定変更が必要です。
・各機器の音量バランスの見直し
無線での会話や音楽、レーダー探知機のアナウンスなどの音量バランスが
上手く取れていませんでした。それにスピーカーの位置がズレてきたことも原因
して全体的に聞き取り難かったです。
先ずはスピーカーの位置ズレを無くしてから各機器の音量バランスを調整したい
と思っています。
・無線機の取付方法
テックマウントのハンドルバーマウントを使っていますがクランプ径が22mmで
ADVのGPSナビホルダーの径が22mmより細くなっているので、そのままでは
固定できませんでした。
そこでクランプ部分にゴムパッチンを間に挟み込んでクランプしていますが
無線機の重さと振動で少しづつ垂れて来ました。パッキンをもう少し硬い物に
交換して試そうと思います。それでもダメなら皆さんが使っているRAMマウント
に変更します。
以上が先日のツーリングに行った時の無線機を使ったヘッドセットの接続に関する
ファーストレビューになります。
今回で色々と改善しないといけないところが見えてきたので順次対応してまた報告
したいと思います。
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