2013年4月30日火曜日

渡瀬緑の広場キャンプ(続)



今年最初の春キャンプは4月13日(土)~14日(日)の一泊二日で和歌山県は田辺市
にある渡瀬緑の広場キャンプ場に行って来ました。
本当はもう少し早く行きたかったんですが年度末は地域団体や自治会役員の交代など
週末の会合が多く、また4月初旬は爆弾低気圧で各地は大荒れになったり、
全くタイミングを逃していました。
既に桜も散ってしまい春キャンプにしては少し出遅れた感がありますが、今回も
ゆったり、まったり、そしてしっぽりと大人のためのバイク旅を楽しんで来ました。

往路は吉野から国道169号線を南下して熊野に入るつもりでしたが、上北山で
大規模な土砂崩れが発生しており全面通行止めになっていました。
13日未明に発生した淡路島付近の地震の影響か?とも思いましたが、
実際には11日の早朝に発生したとのこと、原因は6日の爆弾低気圧の大雨の影響かも
知れません。
結局、五條市周りで国道168号線を使って十津川経由で南下することにしました。
この辺りは皆さんも周知のとおり平成23年9月に到来した台風12号による紀伊半島
大水害により壊滅的な被害を受けたところです。
それでなくても国道168号線は度重なる災害で頻繁に不通になることが多い路線で、
現在も改良工事が随所で行われています。
その中でも辻堂バイパスの五條市大塔町堂平~辻堂の仮設迂回路では工事用桟橋を
活用した仮設橋が約500mに渡って熊野川の渓谷に設置されており、その橋脚の高さと
床版の段差には驚かされました。

辻堂バイパス

慎重にアクセルワークしてやらないと段差でバイクがジャンプしてしまって橋の下に
転落してしまいそうです^^;
今ではトンネルや高架橋、バイパスにより復旧は随分進みましたが、
それでも随所に当時の爪痕が今尚ハッキリ残っています。
十津川村の落橋した折立橋も応急復旧の仮桟橋のままで、以前の面影はすっかり
無くなっていました。

折立橋

朗らかにキャンプに向けて、国道168号線を走って来ましたが復興は進んで
いるものの、この状況を目の当たりにすると複雑な心境です。
十津川に行く時は、何時も十津川温泉郷の二津野ダム湖畔にあるドライブイン長谷川で
名物山菜釜めしを頂くのが楽しみになっていましたが、それも暫く訪れていない間に
休業されている様子でした。
十津川村が以前のように元気な姿を取り戻せるように、微力ながら私も出来る限り
こちらに足を運んで復興に協力出来ればと思います。








さて十津川の観光名所と言えば、やっぱり谷瀬の吊り橋でしょう。
日本有数の長さと高さを誇る鉄線のつり橋です。
眼下には熊野川が流れており、空中散歩しているようで、その景観は素晴らしいです。
大勢で渡ると結構揺れるので度胸試しに如何でしょうか。






十津川村はコンビニが殆どないので、休憩するなら道の駅「十津川卿」がいいです。
足湯の温泉まであるので、ゆっくり休憩することが出来ます。
一階は十津川村の特産物を販売してます。二階にあるそば処では軽食もとれます。
私は十津川村ならではの柚餅子を買って来ました。
柚餅子(ゆべし)はそのまま薄く切って酒のおつまみにすると美味しいです。




十津川村は源泉掛け流しを宣言している村で3つの源泉があります。
湯量も豊富で源泉温度が高く正真正銘の源泉掛け流しの温泉です。
私もこの良質な温泉の虜になり、以前に乗っていたZZR1100C1とD5で何度も
足を運んだぐらいです。
奈良県にこんな温泉らしい温泉があるとは思ってもいませんでした。
という訳で私が選んだ十津川村のお気に入り温泉ベスト7をご紹介しましょう。

湯泉地温泉
温泉好きには堪らない硫黄泉です。

・泉湯
 露天風呂のみでちょっと湯船が狭いですが、立ち寄り公衆浴場で本格的な
 温泉を堪能できるのに最初は驚かされました。






・滝の湯
 内風呂と露天があり露天風呂の直ぐ脇には清流が流れていて情緒があります。
 夏場はアブが発生しますのでよく刺されます^^; 泉質は文句なしの温泉です。




十津川温泉
ナトリウム炭酸水素塩泉の美人の湯ですが、少し塩分と鉄分を含んでいます。
・庵の湯
 飲泉や足湯、内風呂があります。
 塩分があるので、お肌の弱い方にはヒリヒリするかも知れません。




・わらびを公衆浴場
 昭和の匂いがプンプンする公衆浴場で、お風呂の窓からエメラルドグリーンの
 二津野ダム湖畔が一望できるお気に入りの隠れ家でしたが昨年に閉鎖されて
 しまいました。




・南部老人憩の家「憩の湯」
 内風呂が1つだけで広くはないですが、村民の憩の場になっている公衆浴場です。
 湯治の保養所といった雰囲気です。




上湯温泉
こちらもナトリウム炭酸水素塩泉の美人の湯です。
・神湯荘
 河原にある露天風呂がオススメです。夏場は逆上せてきたら、直ぐ脇を流れる
 清流に飛び込むと気持ちいいです^^;




・出谷温泉
 小さな湯小屋の中に岩風呂の内湯があります。大きな窓から上湯川が見えます。
 温泉通には堪らない泉質とロケーションです。




どれも素晴らしい温泉なので順番は決められませんが敢えて選ぶとすれば個人的には
「わらびを公衆浴場」か「出谷温泉公衆浴場」がベスト1になります。
わらびを公衆浴場が閉鎖されてしまったのが残念でなりません。
上記の写真は少なくとも5年以上前に訪問した時に撮影したものですので、今では殆どの
施設はリニューアルされています。

前置きが長くなってしまいましたが今回は近畿圏の近場で温泉が楽しめるキャンプ場という
条件で探してみました。
川湯野営場木魂の里も良かったのですが川湯温泉の公衆浴場まで歩いて行くには距離が
あるのと芝生サイトはバイクの乗り入れがNG、河原のオートキャンプサイトは結構な
大きさの石がゴロゴロしているのでテントの設営に難がありそう・・・、しかし河原サイトは
兎に角広いのでグルキャンで盛り上がるにはいいロケーションだと思います。
ただソロキャンとなると、この広さはかえって落ち着かないように思いました。
結局、両方を下見した後、最終的には渡瀬緑の広場キャンプ場に決定しました。
木魂の里のように広くはないですが、芝生サイトや設備の全てが綺麗に整備されており、
何となくこちらの方が落ち着いた雰囲気だったので決めました。

ここはクアハウス熊野本宮という多目的温泉保養館が経営しているキャンプ場で、
クアハウス熊野本宮から歩いて直ぐ2分ぐらいのところにあります。
クアハウス熊野本宮は夜21:00まで営業していますので夜遅くなっても、ゆっくり温泉に
入れるのが有難いです。
しかもキャンプ場利用者は100円引き(大人500円)です。
また、クアハウス熊野本宮から吊り橋を渡って四村川の対岸には、わたらせ温泉が
あります。こちらは天然温泉源泉掛け流しの大露天風呂があります(大人700円)。
わたらせ温泉は朝6:00~22:00まで営業していますので、夜はクアハウス熊野本宮の
温泉に入って、翌日の朝風呂はわたらせ温泉の大露天風呂を楽しむなんてことが出来ます。
温泉好きには堪らない好ロケーションなキャンプ場です。










当日はバイクのグルキャンが1組、ソロキャンは私を含めて3組、その他ファミキャンが
2組でした。お隣に設営された岡山ナンバーのTさんと少しだけお話しましたが、
毎年この季節になると必ずここを訪れているということでした。
その理由をお聞きすると花見キャンプを楽しみにしているのだとか。
そう言われると芝生サイトには等間隔に桜が植樹されています。
結構立派な桜が植えられていますので確かに桜の季節にここに来れば最高の花見キャンプ
になるでしょう。
そんな時期に来ると当然キャンプ場は一杯なんだろうとお聞きすると「毎年ガラガラですよ」
とのお返事・・・、紅葉の季節もこの辺りは綺麗だそうで、それも楽しみで毎年春と秋には
必ず訪れているということでした。
直ぐ傍には2つも温泉はあるし、目の前には四村川の渓谷が開けており、その開放感と
四村川のセセラギが耳に心地よく響いてきて、何とも居心地の良いキャンプ場でした。
ここはきっと穴場のキャンプ場なんでしょう。
私も初めて利用しましたが今回で一変に好きになってしまいました。
来年の花見キャンプはここに決定ですね^^
Tさんのお話では花見の見頃は4月初旬のようですが、今年は例の爆弾低気圧の影響で
来れなかったようです。
今回は未だ残っているのを期待しながら来られたようですが、当日はもうすっかり桜は散って
しまっていました。
来年の春はもしかするとTさんとここで再会するかも知れませんね。




何時のキャンプなら距離を走って東海、北陸、信越ぐらいまで足を伸ばして旅気分を満喫
するのが常になっていましたが、今回は近場のキャンプ場にすることで時間的に可なり
余裕が出来ました。
テントの設営は早く、撤収はゆっくり出来ますので現地の滞在時間が長くなり、気持ちに
ゆとりができます。
特別に何かするという訳ではないですが、何をするにしても時間的に余裕があるので、
ゆっくりと寛げるのがいいです。
遠征キャンプの探検心みたいな魅力も分かりますので、これもまた一興だと思いました。

今回もゆったり、まったり、そしてしっぽりと大人のためのバイク旅を満喫出来ました。












さあ貴方も、バイクに跨って、旅に出てみませんか!




2013年4月14日日曜日

渡瀬緑の広場キャンプ



今年最初の春キャンプは熊野本宮の近くにある渡瀬緑の広場キャンプ場へ行って来ました。
四村川のほとりに位置しており、対岸には渡瀬温泉があります。
開放感があって四村川のセセラギが心地よい落ち着いたキャンプ場です。
今回も大人のためのキャンプを堪能してきました。

詳細は後日につづく・・・
 
 

2013年4月1日月曜日

FRONTIER SPIRIT


いよいよ新年度のスタートですね。
学生も社会人も皆んな気持ちを新たに意気揚々とした旅立ちの始まりです。
FMココロからも早速ホールアース・マガジンの初刊が届きました。
旅たちの春、この季節は初々しくていいですね。