2014年7月27日日曜日

潮岬キャンプ(続)




皆さん、こんばんは!
毎日暑い日が続いておりますが皆さん如何お過ごしでしょうか?
私はというと事情あってしばらくバイクに乗れていない日々が続いております。
おまけに今年に入って未だキャンプツーリングにも行けていないという
ここ数年ないこと・・・完全にブログのネーミング負けの状況です(~_~;)

そんな今日この頃ですがブログの更新ぐらいはやらないと訪問して頂く皆さんに
申し訳ないと思い、滞っているレポのアップをすることに。
ただこんな状況に追い込まれないと筆が進まない最近の根気の無さには
我ながら呆れています(>_<)

そんな訳で超亀レスになりますが昨年12月22日(日)~23日(月)に行った
和歌山県は串本町にある潮岬キャンプレポの報告です。
潮岬といえば日本で有数の台風銀座、台風の時期になればテレビで
太平洋に突き出した潮岬に打ち寄せる高波と白亜の灯台が立つ映像を
皆さん思い浮かべるのでは?
そんな映像からは想像できないですが潮岬キャンプ場はフカフカとした気持ち
良い芝生が一面に広がっており、そこから眺める水平線は地球が丸いことを
実感させるほどで、またこのキャンプ場から望む朝陽は特に素晴らしいんです。
また私がキャンプツーリングを初めた頃に最初に通った場所でもあって
私にとって思い出深いキャンプ場でもあります。

ところで潮岬キャンプ場といえば本州最南端の地、望楼の芝として有名ですが
その名前の由来はご存知でしょうか?
それは太平洋戦争時代まで遡りますが現在の望楼の芝一帯にはレーダー基地
や機銃陣地が置かれていたそうで、敵国の艦船を見張るための海軍望楼が
ここにあったことが名前の由来になっています。
今でも望楼の芝の西側には海軍望楼の建物の一部が残っていて、機銃掃射の
弾痕がまだ残っているそうです。
望楼の芝にはそんな由来があったんですね。

話が脱線してしまいましたが当日の天候は晴れ、少し雲が出ていましたが
両日とも12月にしてはそれ程冷え込みもなく日中は15℃ぐらいで夜になっても
最低気温は8℃ぐらいはありました。
もともと紀伊半島南部は日較差、年較差の少ない地域なので冬でも氷点下に
なることはまずありません。
キャンプするには一年を通して過ごしやすいところだと思います。
ただ周りに遮るものがないので風の影響をもろに受けるので風対策は入念に
した方がいいと思います。

あと潮岬キャンプ場はキャンプシーズン中(GWと夏季)は有料ですが、
それ以外の期間は無料になっています。
但し無料期間中はサイトの使用範囲が制限されます。
詳細は下記URLを参照して下さい。

潮岬キャンプ場

有料期間中は広い芝生サイトの殆どが開放されますがキャンプシーズン中
に行ったことがないのでハッキリしたことは言えませんが恐らく凄い混雑に
なっているんでしょうね。
私は無料期間中にしか行ったことがないですが制限されたサイトでも
窮屈な思いをすることはなく余裕でテントを張ることが出来ています。
ただ今回連泊されている方からの情報では前日の21日(土)はハーレーの
集団がテントを張っていたそうで結構な数だったとか。
そんなこともあるのでオフシーズンであっても早めの設営がベストですね。
キャンプシーズン中ならあの広い芝生サイトの好きなところにテントが張れる
という魅力がありますが折角都会の喧騒から離れてゆっくり寛ぐつもりが
逆効果になるかも知れないと思うとどうしても避けてしまいます。
あと潮岬キャンプ場の楽しみの1つは串本温泉ですね。
旅の疲れを温泉で癒した後は黒潮の恵みの新鮮な海の幸で舌鼓を打って
眼下に広がる太平洋をバックに満点の星空と潮の香り、そして波の音を
楽しみながらゆっくりと寛ぐというのも乙なものです。


往路は現地でゆっくりしたかったので高速メインで阪和自動車道で南紀田辺
まで一気に走り、後はR42で太平洋を望みながら南下しました。


帰路は下道メインでR42~R309~R169と繋いで北上します。
R169の上北山村~川上村の峠越えのワインディングはバイク乗りに
とっては走りごたえがあって変化に富んだコースになっています。



阪和自動車道 紀ノ川SAで最初の休憩です。
流石にこの時期になるとキャンプ道具を積んだ輩を見かけることは殆ど
ありませんがキャンプ場に着くと必ずといって同士はいるものですね。

紀ノ川SA
昼食はこの方面ではお馴染みのとれとれ市場南紀白浜で取ります。
西日本最大級の海鮮マーケットで有名ですね。
冬季ならここで新鮮な魚介類を買い込んでキャンプ場でバーベキューをするという
のもいいですね。

とれとれ市場南紀白浜

とれとれ横丁

ホタテの海鮮焼とお寿司で舌鼓

南紀白浜からはR42で熊野枯木灘海岸のシーサイドを走ります。


熊野枯木灘海岸県立自然公園

恋人岬と夫婦波
左右から打ち寄せる波がぶつかりあって、寄っては離れる様子が夫婦のようだと
いうことでこの名前が付いたらしい。


田子駅手前の見晴らし台

潮岬の先端が遠くに見えてます

熊野街道
潮岬がだんだん近づいてきた

潮岬に上陸
灯台も見えてきた

もともと潮岬は島だったそうです。
陸繋島といって砂州によって本州と陸続きになった島なんだって。
形は何となく四国に似ているけど大きさは全く違う。


潮岬観光タワー
潮岬の観光スポットの潮岬観光タワーです。
潮岬キャンプ場の目の前に建っています。
この展望台から眺める太平洋は一見の価値ありですよ。
入場券が本州最南端訪問証明書になっています。


潮岬キャンプ場
駐車場
丁度同じタイミングで駐車場にバイク乗りのキャンパーがもう一人到着しました。
大阪から来られたそうで私よりもかなり年配の方でツーリングクラブの名刺まで
頂きました。
ここには年に何度か来られているそうで悠々自適なバイクライフを送られている
ように感じました。
もうこれ以上歳は取りたくないですが、そんな生活も羨ましいですな。


無料期間サイト

無料期間中は望楼の芝と松林との境目にロープが張られています。
テントサイトはこのロープが張られた奥側のみになります。


望楼の芝

午後3時頃に到着してテントを設営し終わった頃にはもう日が暮れてきました。
それもその筈、22日は冬至だったんですね。






それでは朝日夕日百選の1つに選ばれている潮岬キャンプ場の夕日をご覧下さい。
たかが夕日と侮る無かれ、潮岬の夕日は一味も二味も違いますぞ!
っと言いたいところですが当日は雲が出ており綺麗な夕日は見れませんでした。
しかし、ヤコブの梯子の薄明光線を見ることが出来ましたよ。












日が沈むと今度は潮岬灯台から沖行く船を照らします。






さて日も暮れたことなのでお次は串本温泉に向かいます。
場所は8年前にキャンプした時にも行った「サンゴの湯」です。

サンゴの湯
場所はJR紀勢本線串本駅の近くにあります。
以前とは打って変わって綺麗に改装されていました。
こちらも本州最南端の温泉ということで人気があります。
泉質がナトリウム・カルシウム塩化物泉ということで塩っぱい味がする温泉です。

温泉で疲れを癒した後は海の幸で舌鼓です。
こちらも8年前に訪問した「萬口」という割烹小料理店で串本駅の商店街にあります。


萬口
割烹小料理店
オススメは看板料理の「カツオ茶漬け」です。
秘伝のゴマだれにつけた刺身をご飯に乗せて上から熱々の玄米茶をかけて食べます。
1杯目はカツオ丼、2杯目はお茶漬けと1度で2度美味しい逸品を味わえるということで
クチコミで評判になったお店です。
今回そのレパートリーが1つ増えてカツオの玉子かけが追加されていたと思う。
以前はこれは無かったのでは?
となると1杯目はカツオ丼、2杯目はカツオの玉子かけご飯、3杯目はカツオ茶漬けと
1度で3度楽しめる逸品になりますね。
ご飯のおかわりは自由なのでお腹が満腹になって、お味の方も以前と変わらずとても
美味しかったです。


萬口
カツオ茶漬け
1杯目
秘伝のゴマだれのカツオ丼
2杯目
カツオの玉子かけご飯
3杯目
秘伝のゴマだれのカツオ茶漬け

キャンプ場に戻るともうすっかり日も暮れて綺麗なお月様が出ていました。
周りには幾つかテントが増えていた。
お隣さんにご挨拶すると岡山から来られたヤマハセロー乗りのお兄さんでした。
しかしそれらしきバイクが見当たらないのでお伺いするとドライブチェーンが
切れてしまって今回は車で来られたとか。
何時もならセローで全国を旅されているということでした。
しかし走行中にドライブチェーンが切れたら怖いだろうな・・・。
チェーン駆動は給油と定期的な清掃をしてやらないと傷みが激しいので
メンテが大変です。
それに比べてGSはシャフトドライブなのでオイル交換の頻度も少なくメンテが
楽なので助かります。
その他、大阪から折りたたみ自転車で来られたキャンパーさんにもご挨拶。
お話をお伺いすると当日は串本駅まで電車で来られて、それからは自転車で
紀伊大島を一周されて来たとか。
樫野釣公園センターで食べた伊勢海老天丼が美味しかったとパンフレットまで
頂きました。
伊勢海老を丸ごと一匹使った天丼で2500円(今は消費税が上がって2800円
になっていた^^;)もするのだから美味しくて当たり前?
有り難くお話だけ頂きました^^

ご挨拶もそこそこに後は皆さんマッタリと至福の時間を過ごします。
私はと言えば何をするという訳でもなく好きなラジオを聞きながらノンビリと
お酒を飲んだり、辺りを散歩しながら写真を撮ったりとゆっくり寛ぎます。












頭上には満天の星が広がっており潮風と波の音を感じながら時折ボォーッと
鳴り響く大型船の汽笛や昔懐かしい焼き玉エンジン音が重なって望楼の芝まで
届いてきます。
普段こんな風に自然に向き合って空や海を眺めることは滅多にありませんが
それが凄く新鮮で贅沢に感じました。

次に目が覚めた時にはもう辺りは薄明るくなっていました。
いよいよ日の出が近づいています。
淹れたての熱いコーヒーで身体を温めながらその時をじっと待ちます。
だるま朝日とはいきませんでしたが、オレンジ色に染まる空と海、そして太陽が
作り出す光の道は今にも歩いていけそうな、そんな錯覚さえ覚えるほど
美しかった!












光の道はやがて望楼の芝まで届き全ての物を高揚させます。




度々訪れるのが難しい潮岬ですが、ここからの朝日と夕日を見たら
きっと来て良かったと思える筈です。
是非この感動を皆さんに味わって頂きたいものですね。

朝食は何時ものサラスパでサクッと済ませて、早々に帰り支度を始めます。




ADVに全ての荷物を積み込んだらいよいよ出発です。
今度来るのは何時になるのやら後ろ髪引かれる思いで出発します。




帰りは潮岬観光タワーに登って潮岬からの360度大パノラマを堪能します。

潮岬観光タワー
望楼の芝キャンプサイト
潮岬観光タワー
本州最南端の碑
潮岬観光タワー
潮岬灯台

正確な本州最南端は、太平洋に突き出た先端にあたる「クレ崎」です。
観光タワーからはその場所がしっかりと確認することが出来ます。

潮岬観光タワー
本州最南端訪問証明書

本州最南端の石碑は2つありますが、シンプルに「本州最南端」とかかれた石碑は、
日本の端っを1つ制覇したって感じで盛り上がります。

本州最南端の碑

最後に潮岬灯台をバックに改めて出発です。
先っちょしか写ってませんが^^;
帰りはR42で暫く海岸線を熊野市まで走ります。



串本と紀伊大島を繋ぐくしもと大橋のループ橋をバックに記念撮影。
日本の名道50選にも選ばれている珍しい直線とループ橋の複合橋です。
こちらは前回訪問時に来ているので今回はスルーします。

くしもと大橋
こちらも前回訪問している橋杭岩です。
吉野熊野国立公園地域にあり、国の天然記念物に指定されています。

橋杭岩

以上で今回の潮岬キャンプツーリングの工程はほぼ終了、後はR309~R169と
繋いで帰宅、全工程447Kmのソロキャンプとなりました。
距離的には少ないですが現地でゆっくり寛ぐには、これぐらいの距離が丁度いい
感じです。
前回はZZR1100D5でのキャンプでしたが今思うと結局同じようなバイクを求めて
走っているなと改めて感じました。
長距離巡航が楽チンで乗っていて楽しい、こいつとならどこまでも走って行けそう!
でも取り回しが超~重たいっていうのが玉に瑕。
はたして今度来る時は・・・でも今はGSしか考えられないね^^


さあ貴方も、バイクに跨って、旅に出てみませんか!
っていうか「お前がもっと頑張れよ!」って声が聞こえて来そうです(>_<)