2013年7月28日日曜日

君と焚き火とオーディナリーLIVE



今回は先月行われた6月27日君と焚き火とオーディナリーライブの報告です。
このイベントはFMCOCOLOの「君と焚火とAOR」と「オーディナリー・ナイト」という2つの
番組が合体して、番組のパーソナリティーである伊勢正三さんと馬場俊英さんが
コラボでライブを行い、と同時にラジオ番組の公開収録を行うというスペシャルな企画です。
実はFMCOCOLOでは、このイベントにリスナーを招待してくれるというプレゼントが
ありまして、駄目元で応募したら意外にも当選してしまったんですね。
頂戴したのがペアーチケットだったので折角なんで奥さんを誘って一緒に楽しんで来ました。

風の正やんに会ったのはこれが初めてだったので感激しました。
これぞ叙情派フォーク!っていう昭和の名曲を堪能することが出来ました。
馬場さんは私よりも学年は一つ下になりますが同世代で同じ時代を歩んで来ただけに
リスペクトするミュージシャンも共通するところがあって、最近ハマっているお気に入りの
ミュージシャンです。



会場は今年の4月にリニューアルされたばかりのフェスティバルホールです。
エントランス入口から深紅の絨毯が敷かれており、それは豪華で上品な造りになって
いました。フェスティバルホールは中之島フェスティバルタワーの5階になっていまして
内部は重圧感、高級感のある落ち着いたレンガ作りの壁になっています。
5階にあるメインホールまでは傾斜の緩い長いエスカレータを3基使って登って行きます。
5階に着くと華やかなメインホワイエが迎えてくれます。
ホール3階まで3層吹抜けになっていて、その巨大な空間には夜空に輝く星のような
シャンデリアが輝いており、床はフカフカの深紅の絨毯が敷かれていて、何か別世界に
迷い込んだようなそんな感覚に陥ります。この演出には感動しました。




そして、いよいよフェスティバルホールの内部へと入って行きます。
ホール全体が木を基調とした作りで床まで木で出来ています。また客席も上品な深紅の
シートになっています。
ホール内部側壁には音響反射用の拡散体が一面に設置されており、
その中にバルコニーボックスが幾つかありました。
暫くすると802のDJで有名なヒロTさんがバルコニーボックスに来られて皆んなの注目の
的になっていましたね。
ホールの天井は高くて3階席からステージまでの距離を短くして観客席と舞台の空間を
一体化させるという工夫がされています。
まるでホール自体が楽器のようなそんな凄さ感じました。
この世界に誇る音響設備では残響時間が空席時で2.2秒、満席時で1.8秒ということで
音響反射板は国内最大級の規模を誇るそうです。
まるで客席と舞台が一体化したような感じで、生の音源が全身に染み渡るようなそんな
感覚でした。伊勢さんのアコギを弾くクリアで温かい音源が今でも耳に付いて忘れられません。

ライブの模様は、初めてのコラボにしてはお二人の息があっていて、
あのオットリとした性格の伊勢さんがツッコミを入れるという馬場さんの天然ボケに会場は
和やかな雰囲気に包まれていました。
ところで伊勢さんの名曲と言えば、やっぱり「なごり雪」と「22才の別れ」ですかね。
勿論今回のライブでも披露してくれましたがライブではこんなエピソードを教えてくれました。
それは「なごり雪」は伊勢さんが初めて作曲した曲であり、「22才の別れ」は2番目に
作った曲、それも「なごり雪」という名曲を生み出したという高揚に酔いしれて、
その余韻と勢いで一晩で作ったのが「22才の別れ」なんだそうです。
たった二日間で、あの名曲を生み出したなんて、ちょっと神がかっていますよね。
またこの話にはオチがあって、この話を聞いた辛口コメントで有名な松山千春さんが一言、
「正やんの才能も二日で終わったな!」って言われたそうですA^^;
失礼なことをいいますよね^^;個人的には伊勢さんは歌詞が私は大好きなんですが
有名な代表曲は沢山あります。風時代に作曲したこんな曲も大好きです。

ささやかなこの人生/風


馬場さんに関しては、あの桑田圭祐が選ぶ今年の名曲BEST20で昨年1位に
選ばれたという「平凡」という楽曲のフルバージョンを生で聴くことが出来ました。
桑田圭祐さんが太鼓判を押したというこの曲は伊勢さんも大好きなようで今回のライブで
是非歌ってほしいというリクエストだったようです。
この「平凡」という曲は、極普通の暮らしをしている男女にエールを送る応援歌です。
当たり前という思う事、平凡な事が実は凄い事であり、幸せなことに誰も気付いていない、
そんな平凡な男女がこの世界を動かして皆んな頑張って生きているんだと代弁しています。
前半は陰影があって語りかけるような歌詞が印象的でカッコ良かったです。

平凡(ショートバージョン)

ライブの途中では、FMCOCOLOの番組の公開収録もありまして、
「オーディナリー・ナイト」からは塚越隆史さん、そして「君と焚火とAOR」からは
池田なみ子が登場しました。
オーディナリー・ナイトのコーナーでは、相変わらず塚越さんのツッコミがあり、お二人の
トークは本当に面白かったです。
馬場さんはこのコーナーで小学5年生の時に買った4万円のギターを持ち出して
それを伊勢さんに渡して弾いて貰っていましたね。
私もこのギターも憧れの人に会いたかったんですよと言って感激していました。
「君と焚火とAOR」のコーナーでは、池田なみ子さんが以前のフェスティバルホールで
ウグイス嬢をやっていたことを話されていました。
確かに上品で綺麗な声ですから、珍しくはないと思いますが容姿もお綺麗で素敵な
方でした。当日は番組の中の「笑ロータリー倶楽部」を披露していましたね。
伊勢さんは回文がお好きなようで毎年年越しで長い回文を作るのが恒例になっている
のだそうです。番組のコーナーでは回文はなかなか難しいので、お題を決めてそれと
フレーズの似た文章を考えるというのが主になっています。
例えばお題が伊勢さんの曲「ささやかなこの人生」だったとすると「鯖や!この燻製」
とか^^;ちょっと笑えますよね!
そんな感じでリスナーからの投稿作品や馬場さんの作品などなど披露していました。

そしてイベントも佳境に差し掛かったアンコールでは、何とこの日の為に作ったという
お二人のコラボ曲「焚き火のうた」を披露してくれました。
作詞が馬場さん、作曲が伊勢さんでお二人の特徴が良く出ている作品でした。
気が付けば3時間40分というロングな焚き火ライブ、ダブルアンコールまであって
兎に角、馬場さんの凄く嬉しそうな笑顔と舞い上がっている様子が印象的でした。
小さい頃から憧れていた伊勢さんと同じステージに立って、一緒に唄を歌えることが
余程嬉しかったんでしょうね。
馬場さんは遅咲きで苦労してきた事は知っていましたので、彼の唄を聴くとこちらも
もらい泣きしてしまいました。

今回のライブではラジオとミュージシャンがコラボするというスペシャルな企画でしたが、
終わってみると何か焚き火を囲んでいるような、そんなこころ温まるイベントでした。
子供が出来てからは二人で出かけることは最近全く無くなっていましたが、これを
機会に偶には奥さんと一緒にライブに行くのもいいかなって思いました。

当日のセットリスト
1.海岸通 (正やん、馬場さん)
2.今日も君が好き (正やん、馬場さん)
3..明日の旅人 (馬場さん)
4.青春ラジオ (馬場さん)
5.雨の物語 (正やん)
6.ほんの短い夏 (正やん)
7.なごり雪 (正やん)
8.好きだった人 (正やん、馬場さん、塚越さん、池田さん)
9.ただ君を待つ (馬場さん)
10.二十年後の恋 (馬場さん)
11.平凡 (馬場さん 正やん)      
12.君と歩いた青春 (正やん)    
13.レミングの街 (正やん)
14.お前だけが (正やん)
15.22才の別れ (正やん、馬場さん)
16.スーパーオーディナリー (正やん、馬場さん)
17.ささやかなこの人生 (正やん、馬場さん)

アンコール
18.焚き火のうた (正やん、馬場さん)
   作詞:馬場さん、作曲:伊勢さんでこの日の為にお二人で作った曲です
19.海風 (正やん、馬場さん)
20.君と歩いた青春 (正やん、馬場さん)
21.そんな暮らしの中で (正やん、馬場さん)



2013年7月7日日曜日

VAN HALEN WORLD TOUR IN OSAKA 2013(続)


6月24日(月)会社が終わってからヴァンヘイレンの大阪公演初日に行って来ました。
先に報告した通り本当なら昨年11月20日(火)に公演される筈でしたが、エディが
大腸憩室炎で緊急手術をすることになり公演が延期になっていました。


大阪中央体育館は今回が初めてなので、中に入ってあまりの広さにビックリしました。
こちらは2階席ステージ正面からの眺めです。


私の席はスタンド席のBエリア後方なので3階席にあたります。
座席はコンピューターによる完全抽選方式ということですが、これだけ広いと同じお金を
払っていても席の善し悪しは雲泥の開きがあります。

今回は初期フロントマンであるデイヴィッド・リー・ロスが復帰しての来日になります。
デイヴがメンバーとして最後に来日したのは79年なので実に34年振りになります。
しかしフルオリジナルメンバーではなくベースはエディの息子であるウルフギャングが担当
しています。
元ベースのマイケル・アンソニーの高音の効いたコーラスも初期楽曲の特徴だったので
完全復活とはいきませんでしたが息子のウルフギャングも違和感なくメンバーに溶け込ん
でいて父親のエディと楽しくセッションしている様子が微笑ましかったです。
流石にソロまではやらせて貰えなかったようですが。
昨年夏にワールドツアーを突然30ヶ所キャンセルした件に関して、復活したデイヴの
出来が悪いという噂がたっていたようですが、今回の日本ツアーを見る限りでは調子は
良かったと思います。
確かにダイヤモンドデイヴと呼ばれていた時代と比べると声域が無くなっており、勢いが
衰えているのは手に取るように分かりますが、それ以上に彼のファンに対するサービス
精神は昔と全く変わっておらず、そんな直向きな姿勢がひしひしと伝わってくる演出が
嬉しかったです。変な日本語と大阪弁でボケてみたり、日本刀を使って侍を意識した
立ち回りや自ら扮する殺し屋の外人任侠伝のショートムービーの上映、デビューアルバム
からはアイスクリームマンをアコギ一本で歌ったりと見所満載でした。
兄貴のアレックスに関しては、全く衰えを感じませんでしたね。
ヴァンヘイレンは個性豊かな二人が目立っていますがアレックスのドラムも特徴があります。
彼のドタバタと連打するツーバスのドラムフレーズやキレの良いクラッシュミュート、
そして何と言ってもヴァンヘイレンの軽快なリズムを生み出しているのはスネアドラムの
カラッとした抜けの良い音でしょう。
このスネアがないとヴァンヘイレンの持ち味が無くなってしまいます。
エディに関しては私から説明するまでも無く、ハードロックを聴いたことがある人なら、
誰もが知っている程の天才ギターリストです。
彼はプロデューサーとしての才能もあって有名な話では1984年に全米1位に輝いた
マイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」で、その中の「今夜はビート・イット」でエディが
セッションで参加しています。皮肉にも同じ年にリリースしたアルバム「1984」が過去最高の
全米2位に留まってしまったんです。
興味がない人でもそのアルバムの中の「JUMP」ぐらいは聴いたことがあると思います。
「今夜はビート・イット」のあのキレの良いリフとバッキング、独創的なソロパートに関しては、
ポップスを聴く人なら誰もが一度は耳にしていると思います。
あのリフとバッキングはTOTOのスティーヴ・ルカサーが担当、エディはソロパートのみを
演奏しています。
彼はそれをノーギャラでセンションしているのです。もし数%でもセッション代を貰っていれば
巨額の利益があったでしょうね。
しかし、彼はそれが目的ではなくマイケルとセッションすることでプロデューサーとしての知識
を得ることが目的だったんですね。
結果それが功を奏して全世界にヴァンヘイレンを知らしめる結果となり以降リリースされた
アルバムが連続で全米1位を獲得するまでのビッグバンドに伸し上がりました。
彼はギターリストとしてだけでなくプロデューサとしての才能も凄かったというお話です。

Van Halen@Osaka 2013(Eddie Guitar Solo)

お馴染みエディーヴァンヘイレンのギターソロ、暗闇の爆撃、大聖堂です。
映像が小さくて本人なのか分かりませんが間違いなくエディー本人です^^;
やっぱり生で聴くと臨場感があってエディのギターテクニックは最高でした・・・感動もの。
ソロに続いてファーストアルバムの「叶わぬ賭け」に続きますがこれがまたカッチョええこと!
そしてアンコールの「JUMP」へと続き最高の盛り上がりで約2時間のエンターテインメントが
全て終了しました。


ウルフギャングを除き、他メンバーは58歳以上のオッサンですが、まだまだパワフルで何か
ヴァンヘイレンから元気を貰ったような気がします。
明日からまた頑張ろうと思えた素晴いいライブでした。
最後にツアーパンフレットからメンバー全員の日本ファンに向けたメッセージがありましたので
それで締め括りたいと思います。

・ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン
 日本でプレイするのは最高でした。
 とても光栄で、ファンは最高でした!
 また次の機会を本当に楽しみにしています!
 >公演前から感想書いとるがな~??

・アレックス・ヴァン・ヘイレン
 音楽について文章を書くのは建築学を踊るようなものだ。
 >兄貴~補足してくれ~??

・デイヴィッド・リー・ロス
 虎穴に入らずんば虎子を得ず
 >座右の銘ですか~その真意は??

・エドワード(エディ)・ヴァン・ヘイレン
 日本の皆さまのために 再びプレイできるのは光栄であり楽しみです。
 あなた達は間違いなく世界でもっとも 大好きはファンの一人です。
 私達と同じくらいショーを楽しめたらと思います。
 また会えるのを楽しみにしています。
 >エディだけが真面なコメントでした^^;
   病み明けでシンドかったと思いますが、これからはご自愛下さい。
   そして再び私達の前に元気な姿を観せて下さい。
   日本公演本当にお疲れ様でした。ありがとう

当日のセットリスト
  1. Unchained
  2. Runnin' With The Devil
  3. She's The Woman
  4. Romeo Delight
  5. Tattoo
  6. Everybody Wants Some!!
  7. Somebody Get Me A Doctor
  8. China Town
  9. Jamie's Cryin'
  10. Hear About It Later
  11. Pretty Woman
  12. You Really Got Me
  13. The Trouble With Never
  14. Dance The Night Away
  15. I'll Wait
  16. And The Cradle Will Rock…
  17. Hot For Teacher
  18. Women In Love…
  19. Atomic Punk
  20. Mean Street
  21. Beautiful Girls
  22. Ice Cream Man
  23. Panama
  24. Ain't Talkin' 'Bout Love
  25. Jump