2014年3月21日金曜日

無線機の取付



今回は無線機取付のお話です。
無線機とヘッドセットの接続やその他周辺機器などの機器構成も決まり、後はバイクに
実装しての評価を残すのみとなりましたが、その前に各機器をバイクに取り付ける必要が
あります。機器構成や接続方法など決めるのも悩みましたが無線関係をバイクに
取り付けるのも結構大変です。
何が大変かというと好みの位置に付けようとしてもハンドルを左右フルロックさせた時に
干渉してしまうということです。ハンドルのステアリングを考慮すると意外と取付スペースは
少なく限られています。その辺りが苦労しました。
そして取付に関しては今回もたーぼっくさんのブログを参考にさせて頂いて検討した結果、
テックマウントを使うことにしました。
値段が結構するなと思ったらこちらもUSA仕様なんですね。
キジマが正規輸入代理店になっています。
この製品の良いところは頑丈な作りであるという事と位置決めの柔軟性です。
ベースピボットの取付は360度8方向の調整が可能で、シャフトの調整角度は0~180度
なので自由に位置決めが出来ます。またトッププレートも360度12方向の調整が可能で
首振り部分もボールタイプになっているので全方向0度~90度の首振りが可能です。

テックマウント

各機器の取付に使用したマウントは下記の通りです。

①無線機(VX-8D)
 ・ハンドルバーマウント
   TM-30910
 ・携帯/IPODホルダー
  TM-AR040

②レーダー探知機(MOTO GPS RADAR LCD)
 ・ハンドルバーマウント
   TM-30910M










結果、シャフト長が違う2種類のハンドルバーマウントを使うことで大体想定した通りの位置に
取り付けることが出来ました。
ホルダーはラージタイプにしましたがVX-8Dに関して言えば専用ホルダーかと間違える程
ピッタリとハマりました。左右からクランプする方法ですが確りと固定できます。
また脱着もし易くて、付属のバンドを使えば脱落防止にもなります。
良く考えられた製品でオススメだと思います。

PTTスイッチに関してはSR10に付属している物はモーメンタリ式でハンドルグリップ部分に
巻き付けて取り付けるタイプになっています。
これだと無線機の送信中はボタンを押し続けなければならないのとハンドルグリップの内側
が占有されるのでスイッチボックスの操作がし難くなります。
特にウィンカースイッチは頻繁に使うので利便性はイマイチです。
なのでKTEL製のPTTスイッチ(KT029)に換装しました。
これであればトグルスイッチなのでグローブを嵌めた状態でも確実に操作できます。
また取付に関してはBMOJが販売しているR1200GS専用のPTTスイッチ用ステーを購入
して取付ました。





物はBMOJのオリジナルグッズに掲載されています。
尚、オプションでフォグランプを追加している場合はスイッチボックスの奥行が標準よりも少し
厚くなっています。このことを注文時に伝えると対応品を送ってくれました。
少々お高くつきましたがPTTスイッチの位置決めや操作性も良くて満足の逸品です。

BMOJオリジナルグッズ

SR10に関しては付属のハンドルバー装着キットで装着しました。
ハンドルバーに固定するバンドは3段階で調整が可能で脱着は簡単でした。
素材は軟質ウレタンのようなゴムで収縮性があって確りと固定出来ます。
SR10もそうですが無線機のVX-8Dも基本内蔵バッテリーの運用で計画しているので
取り外しが簡単で確実に固定できるというところが今のところ両者ともGOODです。




まだCQやQSOも出来ていないアマチュア無線初心者ですが取り敢えずグループトークの
準備は整いました^^;
 

2014年3月13日木曜日

無線機を使ったヘッドセットの接続


今回は無線機やナビ、レーダー探知機、iPhoneをヘッドセットに接続する方法について
紹介したいと思います。
今回紹介するのはセナ・テクノロジーズ社から発売されているSR10という双方向無線機用
Bluetoothアダプタです。
セナ・テクノロジーズ社はモーターサイクル用インカム製品を数多く手がけているアメリカの
ブランドです。日本の総代理店はセナ・ブルートゥース・ジャパンになります。

セナ・テクノロジーズ

セナ・ブルートゥース・ジャパン

このSR10を使えばBluetooth機能がない無線機でも簡単にBluetoothヘッドセットと繋ぐ事が
可能になります。
無線機との接続はMIC/SP端子にオプションの専用ミニDIN変換ケーブルを使って繋ぎます。
国内の無線機メーカーの殆どに対応しており汎用性は非常に高いです。
詳細はメーカーのURLを参照して下さい。

SR10

今回機器構成を決めるに当たって特に拘ったポイントは下記の通りです。

①ハンディー機の無線機を使いたい。
 バイク専用のモービル機FTM-10を使えばBluetoothヘッドセットとペアリング出来るので
 敢えてハンディー機を使う必要はありませんが車での移動やスキーでも使いたかったのと
 自宅でもテスト的に使用したいというのが理由です。
②配線は出来るだけ少なく無線化したい。
 コックピットの配線を出来るだけ少なくしたい。
 電源関係は基本バッテリー駆動としてノイズ対策を兼ねたい。
 各機器との接続も出来る限り少なくして無線化したい。
③音楽の再生にはA2DPのプロファイルを利用したい。
 現状zumo660とビーコムをA2DPのプロファイルでペアリングしています。
 なのでナビや音楽はステレオ音声と高音質で聴いています。
 これは何とか継承したい。
④無線機とその他機器の信号の切り替えは素早くしたい。
 基本、音楽を聴いている時が殆どなので、その状態で無線機や他機器からの着信や発信
 を素早くしたい。現状zumo660と携帯電話をビーコムにペアリングして使っていますが
 オーディオチャンネル(A2DP)とハンズフリーチャンネル(HFP)の自動切り替えは素早く
 出来ている。

以上のポイントを踏まえて色々と検討した結果、SR10を使った接続方法が今のところ一番
理想に近い形になっていると思いました。
既にSR10を使ってビーコムに接続されているユーザーも沢山いますので目新しい内容では
ありませんが今回の機器構成と接続方法について紹介します。


機器構成と接続方法

機器構成と接続方法

①ナビ(zumo660)→A2DP→B+COM(SB213.EVO) 
   ナビの音声、音楽再生をA2DPでB+COMと通信する。
②SR10→HFP→B+COM(SB213.EVO)
   SR10が③+④+⑤からの入力信号を感知してB+COMとHFPで双方向通信する。
③無線機(VX-8D)→マイク変換アダプター(CT-131)→MiniDIN変換ケーブル(SC-A0114)→SR10
   無線機の発信、着信を有線でSR10と接続する。
④レーダー探知機(MOTO GPS RADAR LCD)→オーディオピンジャックケーブル→SR10
   レーダー探知機の音声を有線でSR10と接続する。
⑤iPhone→HFP→SR10
   携帯電話の発信、着信をSR10とHFPで双方向通信する。

机上での検証

SR10の良いところはハンズフリーチャンネルを開閉して入力信号がなければHFP接続を
自動で切ってくれるところです。
これでB+COMもオーディオチャンネルとハンズフリーチャンネルを自動で切り替えてくれます。
無線機からの発信時はPTTを押すとSR10はハンズフリーチャンネルを開いてPTTを離せば
5秒後(デフォルト)にチャンネルを閉じてHFP接続を解放してくれます。
着信時も同様で入力信号を感知するとハンズフリーチャンネルを開いて5秒間(デフォルト)
入力信号が入って来なければチャンネルを閉じてHFP接続を解放してくれます。
B+COMの方は音楽をオーディオチャンネルのA2DPで聴いている状態でハンズフリー
チャンネルからHFP接続されると音楽はカットしてHFP接続の発信、着信を優先します。
またSR10に入力されている信号は全てミックスされます。
PTTボタンを押して無線機の通話中でもレーダー探知機から音声が入ればミックスされます。
携帯電話の通話中でも無線機やレーダー探知機からの音声はミックスされます。
これだけ同時にミックスされるとSR10のHFP接続のハンズフリーチャンネルが開きっぱなし
になってB+COMのオーディオチャンネルからの音楽が聴けなくなることがありました。
しかしPTTボタンをダブルクリックすると正常に戻ります。これはPTTボタンをダブルクリック
するとSR10のハンズフリーチャンネルを手動で開閉できる機能がある為この機能を使えば
あまり問題になりません。
携帯電話からの着信時はB+COMのメインボタンを押すことにより通話が可能になります。
これはB+COMの標準機能と変わりません。
音楽再生はA2DPのプロファイルなので文句なしに音質はいいです。
またSR10のハンズフリーチャンネルの開閉やB+COMのオーディオチャンネルとハンズフリー
チャンネルの切り替えはどちらも早いので今のところストレスなく発信、着信と音楽再生の
切り替えが上手く出来ていると思います。

その他、SR10のハンズフリーチャンネルのタイムアウト時間の5秒はセナブルートゥース
デバイスマネージャーというソフトを使ってSR10をセットアップ出来ます。
デフォルトは5秒ですが設定範囲は3~60秒まで変更可能です。
私は入力信号が無くなったら早く音楽再生に復帰してほしかったので3秒にしました。
またこのソフトを使ってSR10のファームウェアをアップデート出来ます。
最新版はVer1.2です。
ソフトは下記URLからダウンロードすることが出来ます。
ダウンロードする為にはEメールアドレスの登録と製品登録をする必要があります。


今のところ大体希望は叶っていますが後はバイクに実装してから評価したいと思います。
SR10のバッテリーは通話時間が12時間になっていますがVX-8Dはブルートゥースユニット
のBU-1を使わなくなったのでバッテリーの消耗はマシになると思いますがロングライフ
バッテリーでどれだけ持つか気になります。
その他、SR10とB+COMのそれぞれの通信チャンネルが頻繁に切り替わることになるので
その辺りの安定性も気になります。
またこの組み合わせで今のところぺアリングした後の再接続は電源の入れる順番に関係
無く繋がっていますがバイクに実装した時の環境ではどうなるのか気になります。
またバイクからのノイズの影響もあると思います。
その辺りの評価を次回に報告したいと思います。


2014年3月2日日曜日

アマチュア無線



今更ですが第四級アマチュア無線技士の免許を取得しました。
昨年にたーぼっくさんのツーリングに参加させて貰って以来、無線機を使ったグループトークの
魅力に嵌ってしまいました。
以前からBTインカムのビーコムは使っていましたがソロがメインなので音楽のリスニングと
携帯電話を使ったハンズフリー通話といった活用のみでした。
久しぶりにマスツーリングに参加させて頂いて、その時に初めて無線機をお借りしてグループ
トークに参加させて頂きました。
勿論免許もありませんしビーコムとのペアリングも出来ませんのでイヤホンを使ったリスニング
オンリーでしたが皆さんが楽しく会話している様子を伺っていると私も参加したい気持ちになって
来ました。
お互いの意思疎通が取れることは勿論ですが何より会話を楽しみながらツーリングができる
というのがいいですね。この時に初めてグループトークの醍醐味を味わいました。
別に無線機がなくてもグループトークはビーコムでも出来ますが通信距離と最大同時通話の
制限が大きく異なります。
通信距離に関しては私の使っているビーコム(SB213.EVO)ではメーカー公称1キロになって
いますが使用環境や状況によって大きく左右されます。
市街地など障害物あるところを想定した実際の運用距離となると数百メートルが精一杯の
ようです。
新型のビーコン(SB4X)では最大通信距離がメーカー公称1.4キロまで拡大されていますが
実際のところどれぐらい届くのか興味がありますね。
何れにしてもデジタル機器用の近距離無線通信規格であるBluetoothなのでクラス1を使って
いるとしても一般的に言われている通信距離の公称は100mですので1キロまで届くとは
思えないのですが・・・。
それに対して第四級アマチュア無線技士が使えるアナログ簡易無線で送信出力が5Wの物
であればアンテナの種類にもよりますが見通しさえ良ければ数10キロ先まで届くと言われて
います。市街地であれば1~3キロまでが通信距離の目安とされています。
また最近ではデジタル簡易無線の登録局であれば免許なしの簡単な登録だけで使える物も
ありますがアナログ簡易無線とは周波数や電波型式が異なるので通信することが出来ません。
またデジタル簡易無線は平成20年から登録制度が導入されたばかりなので普及率は少ない
と思います。よって既存のアマチュア無線ユーザーと通信するならアナログ簡易無線を選択
するのが無難です。
因みに現在使用しているアナログの400MHz帯(UHF)簡易無線機が2022年12月1日以降、
使用できなくなるようです。詳細は下記を参照して下さい。

アイコム

八重洲無線

ではデジタル・アナログどっちがいいの?という疑問が湧いてきますがネットで調べて見ると
現段階では一長一短があるみたいで皆さん二の足を踏んでいる状態でしょうか。
因みにまだ品数は少ないですがデジタル・アナログモードが切り替えできる新しいモデルが
各社から出て来ています。
これであれば従来のアナログのFMも使えるのでこれから導入するのであればこちらがいい
のかな?この場合はアマチュア無線の免許が必要になってきます。新しいモデルなので
インカムとの接続など情報が少ないのが気になりますが・・・。

あと最大同時通話の件ですがビーコンの場合はB+COM STATIONを使えば最大6人まで
グループトークが可能ですがアマチュア無線の場合は制限がありません。
同じ周波数を使えば誰とでも通話することが出来ます。

そうなると私の性格上、思い立ったが吉日で直ぐに実行に移しました。
これからアマチュア無線に挑戦したいという方の為に簡単に開局までの流れをまとめて
おきたいと思います。
アマチュア無線を楽しむには「無線従事者」の資格が必要になります。
アマチュア無線従事者の資格には4つのクラスがありますが私の使用目的からすると
初級の第4級アマチュア無線技士があれば十分です。
免許の取得から開局までの簡単な流れは下記を参照して下さい。

日本アマチュア無線連盟

取得方法は大きく分けて2つあって国家試験を受験するかJARDまたはQCQ企画等が
主催する講習会を受講する方法の2つです。
私は安く上げる為に国家試験で済ましました。
国家試験の場合は試験地によって期日と申し込み期間が決まっています。
25年度の案内は下記の通りです。

第三級及び第四級アマチュア無線技士国家試験案内

先ずは試験を受ける為の申請が必要です。

無線従事者国家試験申請

私は去年の12月8日に受験して、合格発表は約一週間後の16日でした。
試験勉強は元祖「完マル」をアマゾンから購入して約一ヶ月掛けて勉強しました。

元祖「完マル」

完マルはスマートファン用アプリもあります。
私が受験した13年度12月8日の試験問題は下記の通りです。

20131208第四級アマチュアア無線技士試験問題(法規)

20131208第四級アマチュアア無線技士試験問題(無線工学)

試験問題は法規が12問、無線工学が12問の計24問で試験時間は1時間です。
完マルを完全丸暗記すれば大丈夫ですが無線工学では計算が必要な出題もあるので
そこは理屈を理解しておく必要があります。
と言っても小学生や中学生の子供でも受験していますので事前に予習しておけば問題ない
レベルです。
試験に合格すれば次に無線従事者免許申請をします。
要領は下記の通りです。

無線従事者免許申請

私の場合、昨年12月20日に申請書類一式と返信用封筒を一緒に簡易書留で郵送して
今年の1月15日には免許証が郵送されて来ましたので正月を挟んでも一ヶ月掛かって
いません。
免許証が届けば次は開局の申請をします。
開局申請の流れは下記の通りです。

開局申請の流れ

開局申請には「電子申請・届出システムLite」というインターネットのサイトから申請・届出
を行うことができます。

電子申請・届出システムLite

利用する為にはユーザIDとパスワードが必要になる為、先ずユーザー登録をします。
登録すると2日後にはユーザIDとパスワードを記載した通知書が郵送で届きます。
後は上記サイトからログインして手続きの流れに沿って記入すれば申請は完了です。
途中で無線局事項書及び工事設計書のところの記入が少し難しいのですが無線機の
取説に記入例があります。

八重洲無線デジタル・アナログ機取説

この無線機はデジタルとアナログモードを選択できる新しいモデルの取説ですが
161パージに無線局事項書及び工事設計書の記入例があります。
従来のモデルの取説にも記入例がありますのでそちらを参照して記入して下さい。
あとは無線局関連申請手数料と電波利用料の納付をすれば全ての手続きは完了です。
納付手続きについてはペイジー(Pay-easy)という電子納付サービスを取り扱っている
金融機関であればインターネットバンキングから納付できます。
免許状の有効期限は5年ですので電波利用料300円を5年分まとめて納付しておけば
毎年納付手続きが不要になります。

今年の1月18日に開局申請をして免許状が発行されたのは1月21日でした。
ちょっと面倒臭いのは免許状を近畿総合通信局まで取りに行くか郵送で送ってもらう
必要があります。
手数料を事前に支払っておけば郵送で送ってくれますが、その場合外部委託で郵送
することになるので個人情報の取り扱いや情報漏洩に関しての注意事項に同意が
必要だのややこしいことが書いてあったので私は返信用封筒を簡易書留で送りました。

色々手続きが多いのですが晴れてアマチュア無線デビューを果たすことが出来ました。
届いた封筒には免許状と無線局免許証票が同封されていました。
開局申請の無線局事項書及び工事設計書のところで無線機の使用台数を記入して
いますので私の場合、送受信のテストをする為ハンディタイプを2台購入しましたので
無線局免許証票は2枚入っていました。
これを無線機に貼付して全て完了です。

次回は無線機を使ったヘッドセットとの接続方法やナビやレーダー、携帯電話との連携
について触れてみたいと思います。


2014年3月1日土曜日

帰国


皆さん、こんばんは!
今私はクアラルンプール国際空港で関空行き乗り継ぎの待ち時間中です。
時間を持て余しているのでブログ更新で暇つぶしです・・・。
こちらは日本との時差が1時間で現地時間23時25分過ぎです。
これから夜行便で約6時間、5000キロの旅、日本には3月1日早朝6時50分到着予定です。
行きもそうでしたが学生達の姿が目に付きます。
先生に引率されているので修学旅行?
女子の黄色い声が静かなターミナルビルに響き渡ります。
今回の仕事もこれで一段落したので、帰国したらちょっとはゆっくり出来るかな?