2014年3月2日日曜日

アマチュア無線



今更ですが第四級アマチュア無線技士の免許を取得しました。
昨年にたーぼっくさんのツーリングに参加させて貰って以来、無線機を使ったグループトークの
魅力に嵌ってしまいました。
以前からBTインカムのビーコムは使っていましたがソロがメインなので音楽のリスニングと
携帯電話を使ったハンズフリー通話といった活用のみでした。
久しぶりにマスツーリングに参加させて頂いて、その時に初めて無線機をお借りしてグループ
トークに参加させて頂きました。
勿論免許もありませんしビーコムとのペアリングも出来ませんのでイヤホンを使ったリスニング
オンリーでしたが皆さんが楽しく会話している様子を伺っていると私も参加したい気持ちになって
来ました。
お互いの意思疎通が取れることは勿論ですが何より会話を楽しみながらツーリングができる
というのがいいですね。この時に初めてグループトークの醍醐味を味わいました。
別に無線機がなくてもグループトークはビーコムでも出来ますが通信距離と最大同時通話の
制限が大きく異なります。
通信距離に関しては私の使っているビーコム(SB213.EVO)ではメーカー公称1キロになって
いますが使用環境や状況によって大きく左右されます。
市街地など障害物あるところを想定した実際の運用距離となると数百メートルが精一杯の
ようです。
新型のビーコン(SB4X)では最大通信距離がメーカー公称1.4キロまで拡大されていますが
実際のところどれぐらい届くのか興味がありますね。
何れにしてもデジタル機器用の近距離無線通信規格であるBluetoothなのでクラス1を使って
いるとしても一般的に言われている通信距離の公称は100mですので1キロまで届くとは
思えないのですが・・・。
それに対して第四級アマチュア無線技士が使えるアナログ簡易無線で送信出力が5Wの物
であればアンテナの種類にもよりますが見通しさえ良ければ数10キロ先まで届くと言われて
います。市街地であれば1~3キロまでが通信距離の目安とされています。
また最近ではデジタル簡易無線の登録局であれば免許なしの簡単な登録だけで使える物も
ありますがアナログ簡易無線とは周波数や電波型式が異なるので通信することが出来ません。
またデジタル簡易無線は平成20年から登録制度が導入されたばかりなので普及率は少ない
と思います。よって既存のアマチュア無線ユーザーと通信するならアナログ簡易無線を選択
するのが無難です。
因みに現在使用しているアナログの400MHz帯(UHF)簡易無線機が2022年12月1日以降、
使用できなくなるようです。詳細は下記を参照して下さい。

アイコム

八重洲無線

ではデジタル・アナログどっちがいいの?という疑問が湧いてきますがネットで調べて見ると
現段階では一長一短があるみたいで皆さん二の足を踏んでいる状態でしょうか。
因みにまだ品数は少ないですがデジタル・アナログモードが切り替えできる新しいモデルが
各社から出て来ています。
これであれば従来のアナログのFMも使えるのでこれから導入するのであればこちらがいい
のかな?この場合はアマチュア無線の免許が必要になってきます。新しいモデルなので
インカムとの接続など情報が少ないのが気になりますが・・・。

あと最大同時通話の件ですがビーコンの場合はB+COM STATIONを使えば最大6人まで
グループトークが可能ですがアマチュア無線の場合は制限がありません。
同じ周波数を使えば誰とでも通話することが出来ます。

そうなると私の性格上、思い立ったが吉日で直ぐに実行に移しました。
これからアマチュア無線に挑戦したいという方の為に簡単に開局までの流れをまとめて
おきたいと思います。
アマチュア無線を楽しむには「無線従事者」の資格が必要になります。
アマチュア無線従事者の資格には4つのクラスがありますが私の使用目的からすると
初級の第4級アマチュア無線技士があれば十分です。
免許の取得から開局までの簡単な流れは下記を参照して下さい。

日本アマチュア無線連盟

取得方法は大きく分けて2つあって国家試験を受験するかJARDまたはQCQ企画等が
主催する講習会を受講する方法の2つです。
私は安く上げる為に国家試験で済ましました。
国家試験の場合は試験地によって期日と申し込み期間が決まっています。
25年度の案内は下記の通りです。

第三級及び第四級アマチュア無線技士国家試験案内

先ずは試験を受ける為の申請が必要です。

無線従事者国家試験申請

私は去年の12月8日に受験して、合格発表は約一週間後の16日でした。
試験勉強は元祖「完マル」をアマゾンから購入して約一ヶ月掛けて勉強しました。

元祖「完マル」

完マルはスマートファン用アプリもあります。
私が受験した13年度12月8日の試験問題は下記の通りです。

20131208第四級アマチュアア無線技士試験問題(法規)

20131208第四級アマチュアア無線技士試験問題(無線工学)

試験問題は法規が12問、無線工学が12問の計24問で試験時間は1時間です。
完マルを完全丸暗記すれば大丈夫ですが無線工学では計算が必要な出題もあるので
そこは理屈を理解しておく必要があります。
と言っても小学生や中学生の子供でも受験していますので事前に予習しておけば問題ない
レベルです。
試験に合格すれば次に無線従事者免許申請をします。
要領は下記の通りです。

無線従事者免許申請

私の場合、昨年12月20日に申請書類一式と返信用封筒を一緒に簡易書留で郵送して
今年の1月15日には免許証が郵送されて来ましたので正月を挟んでも一ヶ月掛かって
いません。
免許証が届けば次は開局の申請をします。
開局申請の流れは下記の通りです。

開局申請の流れ

開局申請には「電子申請・届出システムLite」というインターネットのサイトから申請・届出
を行うことができます。

電子申請・届出システムLite

利用する為にはユーザIDとパスワードが必要になる為、先ずユーザー登録をします。
登録すると2日後にはユーザIDとパスワードを記載した通知書が郵送で届きます。
後は上記サイトからログインして手続きの流れに沿って記入すれば申請は完了です。
途中で無線局事項書及び工事設計書のところの記入が少し難しいのですが無線機の
取説に記入例があります。

八重洲無線デジタル・アナログ機取説

この無線機はデジタルとアナログモードを選択できる新しいモデルの取説ですが
161パージに無線局事項書及び工事設計書の記入例があります。
従来のモデルの取説にも記入例がありますのでそちらを参照して記入して下さい。
あとは無線局関連申請手数料と電波利用料の納付をすれば全ての手続きは完了です。
納付手続きについてはペイジー(Pay-easy)という電子納付サービスを取り扱っている
金融機関であればインターネットバンキングから納付できます。
免許状の有効期限は5年ですので電波利用料300円を5年分まとめて納付しておけば
毎年納付手続きが不要になります。

今年の1月18日に開局申請をして免許状が発行されたのは1月21日でした。
ちょっと面倒臭いのは免許状を近畿総合通信局まで取りに行くか郵送で送ってもらう
必要があります。
手数料を事前に支払っておけば郵送で送ってくれますが、その場合外部委託で郵送
することになるので個人情報の取り扱いや情報漏洩に関しての注意事項に同意が
必要だのややこしいことが書いてあったので私は返信用封筒を簡易書留で送りました。

色々手続きが多いのですが晴れてアマチュア無線デビューを果たすことが出来ました。
届いた封筒には免許状と無線局免許証票が同封されていました。
開局申請の無線局事項書及び工事設計書のところで無線機の使用台数を記入して
いますので私の場合、送受信のテストをする為ハンディタイプを2台購入しましたので
無線局免許証票は2枚入っていました。
これを無線機に貼付して全て完了です。

次回は無線機を使ったヘッドセットとの接続方法やナビやレーダー、携帯電話との連携
について触れてみたいと思います。


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